のびパパ軽井沢日記:#7「御影用水」ふたたび・・・

 

 

 2021年8月22日(日)夜、櫻井泰斗/ユウコ夫妻のYoutubeチャンネル(生配信)では「御影用水」が話題に上り、ひとしきり盛り上がっていた。同チャンネルの「結論」は、「通行禁止」なので「公道以外はご遠慮を」とのことだった。
 本欄『#5ヨーロッパの「運河」に似た御影用水は・・・』の最後を、次の文章で締めくくったのびパパとしては、「えッ?」というのが率直な反応だった。

〈軽井沢を訪れる人にはぜひ、時間を割いて散歩して貰いたい場所の一つである〉

 たとえば、「#5」で写真をお借りした「レジーナリゾート軽井沢御影用水」の公式ホームページには「軽井沢時間を愛犬と共に 御影用水を望む(原文ママ)“水と森のリゾート”」と題された動画が掲載されており、中には宿泊客が愛犬と共に用水に降りてきて、遊歩道(?)を散歩している光景のものもある。同宿泊施設が「御影用水」沿いの遊歩道(?)での散歩を「セールスポイント」にしているのは間違いがないだろう。

 https://www.regina-resorts.com/mikage/

 では「レジーナリゾート軽井沢御影用水」は、当該遊歩道(?)を管理していると思われる「千ヶ滝湯川用水土地改良区」に事前相談をしていないのだろうか? そもそも、あの遊歩道(?)の所有権は、誰にあるのだろうか?

 気になったのびパパは「千ヶ滝湯川用水土地改良区」で検索してみた。          この組織については何の情報も得られなかったが、「太陽の温もり 千ヶ滝湯川用水温水路 ―長野県軽井沢町― 」と題する一文が掲載されていた。著者は「長野県農業農村多面的機能発揮促進協議会」の「才会知利氏」とある。
 だが、この文章を読んでも、前述の疑問は解消されなかった。本文は、かくかくしかじかの歴史の上にある当該温水路を大事にしましょうね、ということに力点がある小文だった。  
 たしかに、太陽の温水効果を高めるために、水深約20㎝の底盤部を黒いアスファルトでカバーしているのだから、ワンちゃんたちが入り込んで、水底をほじくり返したりしたらまずいことは分かる、だが「遊歩道」と思しき用水沿いの小道が「一般の人通行禁止」なのかどうかは不詳だった。

 88-3-18.pdf (jsidre.or.jp)

 のびパパの散歩コースの近くにも、用水が流れているところがある。時には、用水沿いを数百メートル歩くこともある。犬を連れて散歩しているお仲間とすれ違うこともある
 用水の両側には何軒もの別荘が建っている。この道を通らなければ、別荘にたどり着けないのは明白だ。
 また、同じ場所ではないが、用水沿いの道を通らなければ、数十軒の別荘がある小山には到達できないところもある。

 ある時、散歩していて、用水沿いの奥まったところで発見したのが、冒頭の写真にある看板だ。お読みいただけば分かるように、次の文章が記載されている。

〈この道路は、用水の管理用道路です。関係者以外の通行は、ご遠慮ください。
 道路内における、人身、物的事故、火災その他の事故等に関しましては、一切責任を負いません〉

 これらの事実からのびパパは、本件を次のように解釈している。

 まず「千ヶ滝湯川用水土地改良区」は、すべての「事故」について一切責任を負いませんよ、ということだ。
 次に「関係者」という用語で、この道を通ることが不可欠の方々の通行は容認しますよ、責任は負いませんけど、ということだろう。
 「レジーナリゾート軽井沢御影用水」の宿泊客も、通らなければ別荘に到達できない方々も「関係者」なのではないのだろうか。
 そして、もし通行する人の数が増えすぎたり、用水管理に支障が出るようなことをされた場合には、法的権利を行使する権利は保留していますよ、ということだろう。
 つまり「事故」がない限り、「関係者」以外が「通行」しても問題はないが・・・ということなのではないだろうか?

 うーむ。
 毎朝の100分散歩、警告看板の立っている用水沿いは避けた方がいいのだろうか?