のびパパ軽井沢日記:#14 いつの日か、軽井沢「ハンナフラガーデン」でお茶を・・・

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「ハンナフラガーデン」HPより

 恒例の「100分散歩」コースの一つに「千ヶ滝ルート」がある。正確に言うと「千ヶ滝西区ルート」だ。

 のびパパ夏の軽井沢生活は2014年7月、「千ヶ滝西区」にある小さなログハウスをレンタルすることから始まった。したがって「千ヶ滝西区」の中は、まさに縦横無尽に歩き回った。もちろん「新からまつの森」、さらに奥の「浅間テラス」も制覇している。ハルニレテラスにも何度も足を伸ばした。

 一帯には種々さまざまな別荘があって、歩いているだけでも楽しい。

 特に、ガーデニングがお好きな方の別荘は、外から眺めるだけで心が洗われるような心地がする。

イデア的感性」の持ち主であるのびパパでもそうなのだから、ガーデニングをするために退職後、別荘を建てた友人S夫妻には、たまらなく魅力的な一帯だろう。

 

 S夫妻とは、数えたら40年ほどの付き合いになる。

 最初のロンドン勤務時代、南のチズルハーストエリアに住み、子供たちが同年代だということもあって、彼らを含めた4家族が特に仲良くしていた。帰国後も交友は続き、「コロナ」で叶わなくなるまではほぼ毎年、4組の夫婦そろって温泉に泊まり込み、来し方行く末、あらゆることを語り合うのを年中行事としていた。

 

 4年前の5月末、S夫妻からの誘いでイギリス旅行に出かけた。コツウォルドでイングリッシュガーデンを1週間楽しみ、ロンドンに戻ってからの1週間は別行動だった。S夫妻は2度目のロンドン勤務時代、ロンドン南西部のリッチモンドに居を構えており、時期は異なるが僕たちの2度目の住まいは、中心部のセントジョーンズウッドだったからだ。それぞれのセンチメンタルジャーニーの目的地が異なるので、こうしようね、ということになったのだ。

   彼らはリッチモンドのホテルに泊まり、僕たちはセントジョーンズウッドからリージェントパークをはさんだ反対側、地下鉄グレートポートランドストリート駅のそばのホテルに泊まった。ちょうど同じタイミングで、息子夫妻がロンドンに遊びに来ていたことも一因だった。

   コツウォルドを歩いていて、Sの「ガーデニング」志向がホンモノであることを知った。いくつものガーデンを見学して歩いたが、費やす時間がハンパではないのだ。僕たちが30分で満足するところを、放っておいたら1時間でも1時間半でも眺めている。

 

   かくて軽井沢生活を始めたS夫妻は、ガーデニングに精を出している。まだ東京で用事があるので、行ったり来たりが多いのだが、軽井沢での時間の大半をガーデニングに費やしているのではないだろうか。「100分散歩」の折に寄らせて貰うこともあるが、季節の花々が咲き乱れ、こじんまりしたイングリッシュガーデンの態をなしていて、40年以上のサラリーマン生活ののちの3年間で、これだけのことができるのか、と感嘆している。

 

   S夫人からワイフに「戻ってきました」と連絡があったのは2,3日前のことだ。その折「前から気になっていた軽井沢のガーデン、名前がわかった。ガーデンカフェをやっているようなので、ぜひ行ってみたい」というのだ。それが「ハンナフラガーデン」だった。

   見ると、僕たちが歩いているルート沿いにある。ああ、やはりあそこか、というのが率直な感想だった。

   春から夏にかけて、散歩している僕たちの目を楽しませてくれるガーデンだ。確か5月の連休のころ、ガーデン内に客人がおり、お茶を楽しんでいる様子を見た記憶がある。

 

   さっそく、メールで「予約希望」を伝えてみた。だが「いまは休業中。営業予定日が決まりましたら、FB等でご案内します」とのことだった。

「分かりました。明日、恒例の100分散歩で友人夫妻と外から楽しませてもらいます」と返事した。

   かくて9月12日の今日、S夫妻を誘って「100分散歩」で「千ヶ滝ルート」を歩いた。戻ってPCを見たら、メールが入っていた。「終日庭仕事をしておりますので、もしよろしければお立ち寄りください」と。発信時間を見ると、ちょうど僕たちが通り過ぎたころだ。

 残念!


 この「すれ違い」も人生。

 

「去るものは追わず、来るものは拒まず」をモットーとするのびパパは、次の機会の訪れを信じて、溜まっているエネルギー関連ニュースを読みこなすべく、PCにしがみついたのでありました。